鎌倉発伊勢参り〜自転車で太平洋岸をひた走る ①自転車

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鎌倉〜伊勢神宮まで370km走った記録を書き起こしていきます。

 

発端

体調を整える必要があり、自転車をこぐことにした。

買ったのはこれ。

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直接的に伊勢まで行くために買ったわけではないが、結果的にこいつとともに370km走ることとなったので、やはりここから書きたい。

DAHON  SPEED FALCO カッパーゴールド 2018

DAHON とは

ざっくり、1984年に折りたたみ自転車を実用化し世に広めた会社。

2〜3万円で買える廉価モデルから20万を超える高級モデルまで幅広くラインアップしている。

気をつけたいのは輸入代理店が2系統あって、基本設計は同じなのだが、車で言えばヴェルファイアアルファードみたいな違いでモデルが分かれている。

SPEED FALCOはアキボウが代理店となっている系統のモデル。入門ラインの中で上位モデル、ややこしいが実売7〜8万円くらいで買えて、8段変速に細めのタイヤを履いている。結構スピード出せて、平坦無風なら時速25kmくらいまでは気張らなくても出る。30km以上はもう一段上がないと厳しいが、実用域では十分な速度。

これがもう一方の「インターナショナル」と付く系統では「SPEED D8 STREET」となるのだが、こちらその名のとおりSTREETでの乗り心地を考慮してか、やや太いタイヤを履いている。タイヤが太いということは衝撃吸収力が上がる反面、転がり抵抗が増えるということ。逆を言えばSPEED FALCOは乗り心地を犠牲にしてスピードを取ったということ。

たかがこのクラスの自転車で…と侮るなかれ。2018年モデルでは9/8インチと2インチ、ほぼ倍の差がある。転がり抵抗が倍近い。そこらへん走るくらいなら良いが、日に何十キロも走ろううものなら、その差は大きい。

いや待て?だったらたためない自転車の方が軽いでしょ?

そのとおり。しかもタイヤも大きいので、走行中の安定性も段違い(らしい)。

たたみたい理由は2つ。

  1. 体力の限界がきたら電車に乗って帰れるように。実際に電車に乗って帰ったこと数度。
  2. 本格的なヤツは格好とかもピチピチしてないといかん気がする。でも出かけた先で飯食ったり買いもんしたり、映画見たりしたいし。

実際、少しずつ距離を伸ばして日に50〜100km程は走れるようになると、結構あちこち行ける。荒川沿いに下っていって台場とか浅草とか。ダイバーシティぶらつくのにピチピチはチョイと。

DESIGN (デザイン)

なんと言っても、直線を組み合わせたシルエットと、カッパーゴールドの輝き、この組み合わせが最高に気に入っている。眺めて飽きないデザイン。

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純正ベルはカッコ悪いので交換。

ゴールドがビシッと決まる。音色もよく響くのにキンキン言わず。ただし、折りたたんだ際に本体と干渉しキズがついたりハンマー(バネで浮いている)が歪むことがあるので注意。それでも見た目を取りたい。

なお、ブラックは色が褪せるとの口コミが多いがゴールドは全く問題なし。

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ちなみにハンマーの弱さが対策されたと思われる最新モデルはこちら

MOVABILITY(移動性、機動性)

2つある。乗っての移動と、たたんでの移動。

1.たたむ

慣れると30秒くらいでたためる。車に積んでの移動は楽々。

問題は電車。電車に乗って移動し、行った先で自転車に乗ることを「輪行」と言うらしい。この際、鉄道会社の規則で、専用の袋(輪行袋という)で完全におおわなければならない。これが面倒。2〜3分くらいかかるか。もっと面倒なのは、降りた後にその袋をたたまなければならない。自転車の展開はあっという間だ。たたむ方がめんどくさい。しかししっかりたたまないと携行性が悪化し走行に支障が出る。たたむのは5分くらい。それでもまあ、10分もあれば、程度で、機動力は高い。

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電車ではこんな感じ。

DAHON 純正なので、収まりはいい(余りが出ずダボつかない)。

たたんだ状態での持ち運びはかなりストレス。肩掛けは役に立たないし、12kgは、こぐ分には軽いが持つには重い。やむなしだが、都心ならターミナル駅は避ける。

こんな純正品もあるが、バッグと併用できないのであまり意味がないかも。

DAHON(ダホン) Landing Gear 輪行用キャスター

DAHON(ダホン) Landing Gear 輪行用キャスター

 

2.こぐ

軽い。速い。タイヤちっさいんでイメージわかなかったが、その分ギア比が大きいわけで、スピードはしっかり出る。次に(ママチャリと比べて)坂道がダンチに楽。これ、ロードスポーツとかだと車重9kg切るから3/4になるわけで、もっとすごいんだろうな。

ただし、タイヤの小ささは直進安定性で分が悪く、ハンドリングもクイックだ。ハンドルまでが近く姿勢が立つため、スピードを出しずらいのと、空気抵抗がしんどい。特に向かい風。コレらは疲れの大きな要因となる。

1日100kmで終わりならいいが、ゴールデンウィーク明け、南風のきつい時期だったので連日は辛かった。

COMFORTABLENESS(快適性)

尻が痛い。ハンドル握る手も痛い。

と言うことで、グリップを交換。

安いが、コレで十分楽になった。

サドルは様子を見ているうちに、慣れた。それでも御前崎から豊橋まで100km走った時は、向かい風や坂道もあり尻が赤くなった。でもまぁそれくらい。尻は慣れる。

 

MAD GUARD(泥よけ)

重くなるし、意外と空気抵抗もある。しかし、雨降りでコレがないと、濡れた路面から跳ね上げる泥水であっという間に背中やバックパックがドロドロ。

安全面からも雨の日には乗らないのが原則なのだが、出先で降られてはどうしようもない。

ということで

コレを装備。

純正キャリーバッグは、収納時に前後両輪をまとめて縛って固定するのだが、マッドガードがあるときつく固定できない。このあたりは「外国製あるある」かもしれない。多分日本製なら(純正なのだから!)対策がしてあるか、純正マッドガード装着時の注意事項くらいHPに記載があるかもしれない。

 

>:>:>:>②計画編へ続く

鎌倉発伊勢参り〜自転車で太平洋岸をひた走る②計画 - 食べて走って考えて、たまに作ったり